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2013 年度 実施状況報告書

バイオ医薬品取り込みモデルの構築と分子機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 24590218
研究機関明治薬科大学

研究代表者

鈴木 俊宏  明治薬科大学, 薬学部, 講師 (80322527)

キーワードマンノース6リン酸レセプター / バイオ医薬品 / 薬物動態 / 酵素補充療法
研究概要

本研究はバイオ医薬品の取り込み機構をインビトロで模倣する系を構築し、新規バイオ医薬品を評価できるようにすることが目的である。
本年度は、昨年度に引き続き、正常組織由来の培養細胞を培養し、バイオ医薬品のモデルとして、リソソーム病の酵素補充療法に用いられるα-ガラクトシダーゼ(GLA)を用いて取り込み実験を行った。
GLA取り込みに重要なレセプターとされているM6PRについてsiRNAを用いた抑制実験およびM6PRの基質であるマンノース6リン酸(M6P)共存下での取り込み実験を行ったところ、siRNAで抑制した際の取り込み抑制とM6P共存下での取り込み阻害に違いが認められた。
今後は、M6P共存下でより抑制が認められたことから、M6Pによるレセプター阻害に対する特異性の検討などを行ったうえでM6PR以外の取り込み機構を探索する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

siRNAを用いたM6PR抑制実験を行った結果を踏まえ、さらにM6PR依存的な取り込みを検討する目的として従来使われてきた基質であるM6P共存下での阻害実験を行ったところ、siRNAを用いた結果と整合性が得られなかった。そのため、M6PR非依存的な新しい取り込み分子を探索するためには、M6PR依存的取り込み機構の詳細な解析が更に必要であると考える。

今後の研究の推進方策

今後は、M6P共存下でM6PRに対するsiRNAを用いた抑制では認められなかった取り込み阻害が認められたことから、M6Pによるレセプター依存的取り込み阻害に対する特異性や、濃度依存性なども検討が必要であると思われる。
また、RNAレベルではあるが、ヒト正常組織由来RNAを用いて、関連レセプターの発現レベルを検討することで、培養細胞での検討をヒトの臓器における取り込みに外挿する予定である。

次年度の研究費の使用計画

M6PR依存的取り込みの検討において、siRNAを用いた検討と基質であるM6P共存下での検討で整合性が得られなかったため、培養細胞を用いた実験を一時中断した。
本年度、酵素取り込みに関与する新規分子探索に併せてM6PR依存性を更に検討する必要性があることから、M6P共存下で培養細胞を用いた検討がさらに必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development of a highly sensitive immuno-PCR assay for the measurement of α-galactosidase A protein levels in serum and plasma.2013

    • 著者名/発表者名
      Nakano S, Morizane Y, Makisaka N, Suzuki T, Togawa T, Tsukimura T, Kawashima I, Sakuraba H, Shibasaki F.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 8(11) ページ: e78588

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0078588

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒト正常組織由来細胞を用いたα-ガラクトシダーゼ取り込み機構の検討2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木 俊宏、石原茉祐花 、小林敦子 、月村 考宏、兎川 忠靖、櫻庭 均、小笠原裕樹
    • 学会等名
      日本薬学会134年会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      20140328-20140330

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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