レンサ球菌が産生する細胞溶解毒素のなかから、膜コレステロール依存性、ヒト特異性、小児川崎病との関連性などに目を向けて機能解析を行った。特に、細菌感染臓器における深部膿瘍形成因子であるコレステロール依存性細胞溶解毒素 (CDC)、ヒト細胞にのみ親和性を示し重篤な症状を引きおこすインターメディリシン (ILY)、小児川崎病発症因子の可能性が高いヒト血小板凝集因子 (Sm-hPAF)、流産との関連が疑われるバジノリシン (VLY)、を主な題材として、標的細胞認識機構を解析し、感染および症状発現の制御、ならびに、治療薬開発について模索し主に以下の成果を報告した。
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