研究課題/領域番号 |
24590227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 兵庫医療大学 |
研究代表者 |
岩崎 剛 兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (10151721)
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研究分担者 |
佐野 統 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00196304)
芝崎 誠司 兵庫医療大学, 薬学部, 准教授 (50342530)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | HGF / GVHD / サイトカイン |
研究概要 |
HGFタンパクディスプレイ酵母の作成:提示すべきHGFタンパク遺伝子の5’末端に分泌シグナルをコードする遺伝子を、3’末端にPgsA遺伝子と融合し、適切なプロモーターの制御下で発現させ、HGFタンパク(α+β鎖)およびHGFタンパク(α鎖)を細胞表面にディスプレイした酵母菌を作成した。 急性GVHDモデルの作成と実験計画:10週齢の (DBA/2 ☓ B6) F1マウスにB6マウス脾細胞を移入してGVHDモデルを作成する。実験群は1)コントロール酵母菌投与群、2)HGFタンパク(α+β鎖)発現酵母菌投与群、3)HGFタンパク(α鎖)発現酵母菌投与群に分け、酵母菌の投与は、5 x 109/200μLをGVHD誘導後、Day 0-4、Day 7-11、Day 21-25に胃ゾンデを用いて経口投与する。治療効果の判定は、GVHDマウスの死亡率、病理組織学的解析、組織の炎症性サイトカイン遺伝子の発現を解析し、急性GVHDの抑制効果を検討する(現在実験進行中である)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学内施設の事情により、動物を用いた解析の一部を外部委託することととなったが、その後は、おおむね計画通りの進捗であるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
急性GVHDモデルへのHGFディスプレイ酵母の投与実験は、現在進行中であり、実験結果がまだ得られていない。今後引き続き実験を継続し、HGFディスプレイ酵母が急性GVHDによる臓器障害(特に腸管障害)の改善に有効かどうか検討する。有効であるとの結果が得られれば、次に慢性GVHDモデルに投与し、その効果を確認する。具体的には、(Balb/c x B6)F1マウスにB6マウス脾細胞を移入して、慢性GVHDモデルを作成する。実験群は急性GVHDと同様、1)コントロール酵母菌投与群、2)HGFタンパク(α+β鎖)発現酵母菌投与群、3)HGFタンパク(α鎖)発現酵母菌投与群に分け、酵母菌の投与は、5 x 109/200μLをGVHD誘導後、Day 0-4、Day 7-11、Day 21-25に胃ゾンデを用いて経口投与する。治療効果の判定は、GVHDマウスの蛋白尿、病理組織学的解析、組織の炎症性サイトカイン遺伝子の発現を解析して判定する。
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次年度の研究費の使用計画 |
GVHDモデルマウスの作製にかかる費用、HGF発現酵母の調製にかかる消耗品費などに支出する予定である。
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