研究課題/領域番号 |
24590230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
内藤 輝 山形大学, 医学部, 教授 (90188855)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 手根伸筋群 / 手根屈筋群 / 組合せ神経筋電気刺激 |
研究概要 |
手根の伸筋群には長橈側手根伸筋(ECRL)、短橈側手根伸筋(ECRB)、尺側手根伸筋(ECU)、屈筋群には橈側手根屈筋(FCR)、尺側手根屈筋(FCU)がある。本研究は、前腕3肢位(回内位、中間位、回内位)で、これら5筋のうち隣り合う作用を持つ2筋を組合せ神経筋電気刺激(ENS)することにより、手根のあらゆる方向の運動や力を誘発できるかどうか調べるものであり、平成24年度は、中間位でECRLとECRB、ECRBとECUの組合せENSを調べた。 対象は健常男性3名(20-39歳)の右上肢とした。ENSの刺激電極としてフック型ワイヤー電極を作製し、各筋運動点に刺入留置した。刺激には幅0.2 ms、周波数20 Hzの矩形波(0-20 V)を用い、強度は運動閾値(0%)から最大収縮の得られるまで(100%)の間とした。組合せENSは以下の同期刺激と交代刺激を行った。同期刺激は、一つの筋を100%、もう一つの筋を0%から100%までの間の強度で同期して刺激した。交代刺激は、先ず一つの筋を100%の強度で刺激してこれを維持、次いでもう一つの筋を100%の強度で刺激して維持、その後はじめに刺激した筋の刺激強度を0%に下げた。誘発された運動は3Dポジションセンサー、力は自作の計測装置で計測し、デジタル画像・波形実時間同期収録装置に記録した。 各筋単独の100%刺激により各々の方向に手根の曲げ運動や曲げ力が誘発された。同期刺激により単独刺激で誘発された運動の間の方向の曲げ運動や力の間の方向の曲げ力、交代刺激により単独刺激の運動と運動の間を結ぶ描弧運動や力と力の間を結ぶ描弧力が誘発された。これまでの研究で、これら3筋の組合せENSにより回内位でも同様な結果が得られており、今後、FCRやFCUも加えることで、手根のあらゆる方向の運動や力が誘発できる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
隣り合う作用を持つ2筋の組み合わせは5組、前腕3肢位で行うので5×3=15種の実験が想定できる。「研究実績の概要」で記したようにこのうち4種(回内位と中間位でECRLとECRBおよびECRBとECUの組合せENS)の実験が終了し、現在新たに4種(回内位と中間位でECRLとFCRおよびECUとFCUの組合せENS)の実験に取り組んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
「現在までの達成度」で記した4種の実験を平成25年度前半に終了させ、平成25年度後半、26年度前半で、残りの7種の実験を終了させる予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験に用いる消耗品(ワイヤー電極用ステンレス線、消毒薬品、滅菌シート、手術用手袋など)やデータ記録・保存のためのハードディスクなどを購入する。
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