研究成果の概要 |
免疫不全マウスへの異種生殖細胞移植の研究が世界的に盛んに行われているが、免疫正常マウスにおける異種生殖細胞の免疫学的拒絶を詳細に調べた研究はない。本研究は免疫正常マウスに異種精原細胞を移植し、生殖細胞の生着および拒絶のメカニズムを解明した。移植する際精巣内微小環境での免疫寛容と精子形成の機構について解析し、ブスルファン前処置したマウスの精細管内TNF-aの増加と精巣間質にマクロファージの浸潤がみられ、アポトーシスを誘導するサイトカインのFas,FasL,caspase8の上昇とcaspase9の低下がみられた。さらに、精巣内抑制性サイトカインとM2マクロファージが関与することが明らかとなった。
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