研究成果の概要 |
ラットの正常皮膚の柵状神経終末には複数の感覚性イオンチャネル分子Piezo2、 TRPV2、 ASIC2、 ASIC3が発現していた。柵状神経終末がポリモーダル受容器という発見は常識を覆すものであった。 免疫電顕ではPiezo2とASIC2が軸索の細胞膜に局在した。NCへアレスマウスにアトピー性皮膚炎を誘発すると柵状神経終末にTRPV4, TRPA1, ASIC2, ASIC3が認められ、アトピー性皮膚炎の過敏状態や掻痒に関与すると推測された。この遺伝的脱毛マウスの皮膚に残存する軟毛には柵状神経終末が存在した。この終末は感覚受容器としての役割は低いが炎症時に発現する潜在的感覚機能を有していた。
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