研究成果の概要 |
プロサポシンは524個のアミノ酸からなる分子で、もともと脂質代謝に関係するサポシンA,B,C,Dの前駆物質として発見された。一方で、プロサポシンには強い栄養因子活性があり、特にプロサポシン由来合成ペプチドは末梢投与により中枢神経系にも効果があることから、分子標的治療薬としても注目される。本研究では、培養細胞における生理活性物質の細胞内動態を研究し、特に形態計測による細胞伸展や細胞骨格形成を指標とした定量的評価方法を開発した。本研究の結果として、プロサポシン遺伝子を導入した培養細胞では、導入しない細胞に比べ、神経毒による細胞障害が軽減されることが判明し、治療約開発の可能性を示すことができた。
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