研究課題
・上皮細胞におけるTRPM2の細胞容積調節と細胞死における役割の解明細胞容積調節とその破綻が起こす細胞死にイオンチャネルは重要な役割を担っている[Okada et al. 2001 J Physiol.]。また過去の報告によりHICCの機能を阻害剤で抑制すると細胞増殖が抑制されアポトーシス死が促進されることが分かっている[Shimizu et al. 2006 Cell Physiol Biochem]。そこで、高浸透圧刺激を行った際のTRPM2の関与を検討するために阻害剤やsiRNAを用いてコールターカウンターにより細胞容積測定を行った。さらにその際にカスパーゼ活性やDNAラダーの確認など種々の細胞死検出法によりアポトーシス死、ネクローシス死を検討した。・TRPM2発現細胞にEFHC1を共発現させた際の細胞死への関与の解明前年度に作成した8種類のEFHC1の変異体とTRPM2を共発現した際の細胞死アッセイをTRPM2と細胞死について一般的に用いられている過酸化水素刺激[Hara et al. 2002 Mol Cell]で細胞死をトリパンブルー染色を行った。この際、過酸化水素刺激は濃度によって細胞死に変化があることが知られているため[Barros, L.F. et al 2003 Cell Death Differ.]、過酸化水素濃度依存性の検討を行った。研究計画のまとめとして、てんかんに関わるTRPM2の新規活性化調節機構の結果は、Cell Calciumに報告し、上皮細胞におけるTRPM2の生理的な役割として、J Physiology(London)に報告した。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
Pflugers Arch
巻: 467 ページ: 737-752
10.1007/s00424-014-1555-6
Mol Pharmacol.
巻: 85 ページ: 175-185
dx.doi.org/10.1124/mol.113.088864.
Channels (Austin)
巻: 8 ページ: 278-283
10.4161/chan.27748
Anesthesiology
巻: 121 ページ: 336-351
10.1097/ALN.0000000000000275.
http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/physiol/