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2014 年度 実績報告書

虚血再灌流障害に対するプレおよびポストコンディショニング効果発現差異の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24590284
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

鎌田 和浩  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80616350)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード虚血再灌流障害 / プレコンディショニング / ポストコンディショニング
研究実績の概要

C57BL/6Jマウスによる小腸虚血再灌流モデルを使用し、実験を施行した。麻酔下で開腹したのち上腸間膜動脈に対しクリッピングによる10分間1回の先行虚血(虚血プレコンディショニング)を施行する群としない群をそれぞれ45分間血流の遮断を行い、4時間の再灌流後に、安楽死させ、小腸を摘出しその組織障害の程度を判定した。虚血プレコンディショニング (IPC)は優位に腸管局所での炎症は軽減していることが確認された。次にプレコンディショニングのモデルに対比するため虚血ポストコンディショニング (IPoC)を検討した。同様に上腸間膜動脈に対し45分間血流の遮断を行ったあと、30秒間の短時間の虚血を3サイクル施行でのIPoCを施行し、4時間再灌流後に小腸を摘出、局所の障害程度を判定したところ、IPCを施行した群において、施行しなかった群に比べIPC群と同様に優位に腸管局所での炎症は軽減していることが確認された。このことにより、IPCおよびIPoCのいずれにおいても小腸局所の虚血再灌流障害に対し効果があることが確認された。しかし、組織の障害程度がIPCの方が弱いことより、その効果の発現の強弱には差があり、IPoCに比し、IPCはより強い効果発現であると考えられた。一方、再灌流時間を1時間に減少させた場合、組織障害の程度は4時間の再灌流に比べ障害の程度は弱く、障害は継時的に増強することが確認された。
その効果発現機序についてはNOドナーやCGRPを虚血再灌流の前投与した場合において、IPCと同様の効果発現を認め、それらの関与が確認された。一方でIPoCにおいては、長時間の虚血終了時にNOドナーやCGRPを投与してもその効果発現は弱く、その関与はIPCに比べ弱いと考えられた。今後は、またIPCに関与が報告されているものに関し、IPoCでの検討を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウス小腸虚血再灌流障害における虚血プレコンディショニングおよび虚血ポストコンディショニング効果の検討2014

    • 著者名/発表者名
      鎌田 和浩
    • 学会等名
      第35回日本炎症・再生医学会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2014-07-01

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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