研究概要 |
平成24年度に同定したIP3Rとの相互作用に関わるhyperリン酸化IRBITは、Ser62, Ser64, Ser66のリン酸化によって生じることが判明した。これをもとにhyperリン酸化IRBITを認識する、即ちSer62, Ser64, Ser66リン酸化を認識する抗体を作製した。この抗体は、確かにIRBITのリン酸化をフォームを認識し、NBCe1KOマウスでは,このリン酸化が亢進していることも明らかになった。 一方、IRBITのThr82, Ser84, Ser85のCK2によるリン酸化が、NBCe1との結合に必須であるが、IP3Rとの結合には関与しないことを明らかにした。 以上のことから、IRBITのリン酸化とその標的分子との相互作用にはIRBITの多重リン酸化領域における、標的分子特異的なリン酸化パターンによって、それらとの相互作用を調節していることが明らかになってきた。 今後は,これらin vitro~培養細胞レベルでの実験結果を個体レベルまで敷衍すべく、種々ノックアウトマウスを用いた解析を進めて行く。
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