小胞体ストレスのセンサーであるIRE1が活性化されるためには、小胞体ストレスに応答した二量体化およびそれに伴う分子間自己リン酸化で、Ser724を含む複数の残基がリン酸化されることが必要である。今回、私達は、培養細胞における異所発現系により、小胞体に局在するセリンスレオニンホスファターゼであるPP2CεがIRE1のSer724を特異的に脱リン酸化することを見出した。しかしながら、遺伝子発現をsiRNAでノックダウンしてもSer724のリン酸化レベルに変化がなかったことから、IRE1の脱リン酸化にはPP2Cεを含む複数のプロテインホスファターゼが関与することが示唆された。
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