研究成果の概要 |
AIDによって誘導され転写されうるIgH領域のゲノム再編成はDNA切断と組換えの過程を経る。本研究の目的はAIDに誘導されるSHMとCSR転写と会合したクロマチン領域の同定である。DNA切断中のAID標的となる領域はSPT6,FACT,H3K4me3と3.3に富んでいる事を見いだした。SPT6,FACTはIgH領域のエピジェニックな厳密性を認識するヒストンシャペロンであるが、SPT6は特異的にAID領域が必須である。一方、AcH4リダーBRD4はUNG、IgH上のDNA修復蛋白のリクルートの促進が必要である。故に、DNA切断・修復に関わる標的領域はAIDによるゲノムの不安定性制御に必須である。
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