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2013 年度 実施状況報告書

ミトコンドリアRNAシャペロンp32の分子基盤と病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 24590387
研究機関九州大学

研究代表者

内海 健  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80253798)

キーワードミトコンドリア / p32 / 神経変性疾患
研究概要

細胞のATP産生の80%を担いエネルギー代謝の中心的な役割を担うミトコンドリアの機能異常はパーキンソン病などの神経変性疾患や心血管系の異常、がん、糖尿病、さらに老化に関連するといわれている。ミトコンドリアの酸化的リン酸化に関与するp32分子は疾患との関連が示唆されているが、その詳細な分子機構解析は皆無である。本研究ではミトコンドリア蛋白p32の各疾患との関わりについてコンディショナルノックアウトマウスの作製と、その機能解析、およびミトコンドリアエネルギー代謝とp32の機能連関を行うことでRNA chaperon p32の細胞、組織、個体レベルでの分子基盤について明らかにすることを目的とした。結果p32コンディションノックアウトマウスの作製を行った。Cre/ loxPシステムを用いた部位特異的ノックアウトマウスを作製してきた。ノックアウトマウスの解析には、組織学的解析と行動学的方法を考えている。全身ノックアウトマウスは胎生致死よりマウス胎仔からp32ノックアウト細胞を作製し、分子生物学的なアプローチからミトコンドリアの機能解析を行った。さらに、p32の細胞の機能変化を明らかにする。以上の研究により、機能未知なミトコンドリアタンパク質p32の生体内での本当の役割を解明する手がかりを得た。さらに、p32部位特異的ノックアウトマウス(心筋、神経)を作製し、個体レベルでどの組織、細胞に障害があるのか、その障害がどう症状とリンクするのか推測する準備が整った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ノックアウトマウスの作成には成功している。さらに、組織特異的マウスの作成、心筋特異的、および 神経細胞特異的マウスの作成には成功しているので概ね順調に進展している。さらに、組織学的解析、遺伝子発現解析より興味深い結果を得ている。

今後の研究の推進方策

今後はさらに、組織解析、初代培養細胞を用いた解析を加えることでさらに詳細な結果を得ることが期待される。遺伝子発現を網羅的に解析することでいかにp32たんぱくがミトコンドリア昨日と連関しているかを明らかにしていきたい。

次年度の研究費の使用計画

適切に使用したが3年目の使用に用いるため使用額が生じた
ノックアウトマウスの諾成、および解析、
学会発表、論文作成

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Dihydroorotate dehydrogenase is physically associated with the respiratory complex and its loss leads to mitochondrial dysfunction2013

    • 著者名/発表者名
      Fang J, Uchiumi T*, Yagi M, Matsumoto S, Amamoto R , Takazaki S, Yamaza H, Nonaka K, Kang D
    • 雑誌名

      Biosci. Rep

      巻: 33 ページ: 217-227

    • DOI

      10.1042/BSR20120097.

    • 査読あり
  • [学会発表] p32/gC1qR is indispensable for fetal development and mitochondrial translation: importance of its RNA binding ability2013

    • 著者名/発表者名
      Uchiumi, T. and Dongchon Kang
    • 学会等名
      J-Mit
    • 発表場所
      Tokyo
    • 年月日
      20131107-20131108
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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