研究課題
平成26年度の研究実績は以下の通り。①スクリーニング陽性遺伝子として呼吸鎖複合体V(ATP 合成酵素)のいくつものサブユニットをコードする遺伝子が得られた事から、呼吸鎖複合体Vの機能とmtDNAおよびmtDNAヌクレオイド構造の安定性との関係を詳細に調べた結果、呼吸鎖複合体Vの機能低下を原因とする活性酸素種の産生あるいはミトコンドリア膜電位の低下がmtDNAやヌクレオイド構造の不安定化に関連することが明らかになった。(Fukuoh et al. Mol Syst Biol. 2014).②その他の研究実績。平成26年度計画に基づき、絞り込んだ候補遺伝子産物についてmtDNA異常検出を進めている。その結果、いくつかの遺伝子産物の発現をRNAiによって抑制するとHeLa細胞のmtDNAのコピー数の減少とヌクレオイドの形態異常が検出された。一方、これまで異常が検出された遺伝子産物の主な細胞内局在はミトコンドリアではなく細胞質あるいは核であった。それらがmtDNA維持機構にどのように関わっているかを現在解析中である。
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純真学園大学雑誌
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