大腸がん細胞株およびBリンパ芽球様細胞株においてULBP4-5近傍のメチル化パターンおよびULBP遺伝子群の発現性を検討し、ULBP4遺伝子の発現性はメチル化の程度と逆相関することを明らかにした。また、自己免疫疾患を対象とした関連解析では、グレーブス病とULBP4多型との間に関連傾向を見出した。一方、霊長類ULBP遺伝子群の進化学的検討から、これまで解析されていない旧世界ザルのULBP5遺伝子の多様性の特徴を解明したが、ULBP分子群のうち、膜貫通型タンパクであるULBP4およびULBP5では、可溶性分子をコードする多様性が観察された。
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