不要なタンパク質を分解するプロテアソームのサブユニットをコードするPSMB8遺伝子の変異は自己炎症性疾患、中條-西村症候群(NNS)を引き起こす。本研究では、変異(G201V)を導入したモデルマウスの作製・解析を行った。加えて原因不明の自己炎症性疾患の変異解析を行った。 モデルマウスは、細胞内のユビキチン化タンパク質の過剰な蓄積や過剰なリン酸化p38の核内移行は確認されたが、NNS様の病態は示さなかった。しかし雌マウスは出産後に子宮頸部と指に炎症を起こし、脂肪の消失を伴って死亡する。また次世代型シーケンサーを用いた解析で、別のプロテアソームサブユニット遺伝子にde novo変異が同定された。
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