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2013 年度 実施状況報告書

家族性アミロイドポリニューロパチーのダブルヒト化モデルマウスによる治療実験

研究課題

研究課題/領域番号 24590404
研究機関熊本大学

研究代表者

李 正花  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 助教 (80398239)

キーワード家族性アミロイドポリニューロパチー / マウスモデル / CHF5074 / アミロイド
研究概要

本研究の全体構想としては、優性遺伝病である家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)の治療実験に使用できる最適マウスモデルの作製と増産、そして実際の治療候補薬による治療実験である。
平成25年度に実施した研究の成果は、以下のとおりである。
1.CHF5074短期投与実験:TTRの4量体を安定化させることが知られているCHF5047を、2系統のマウス、 Rbp4hRBP4/RBP4;TtrhVal30/hVal30とRbp4hRBP4/RBP4;TtrhMet30/hMet30、に投与し、3日目、7日目、14日目、21日目、28日目に採血し、血中のヒトTTRをELISA方で測定したところ、コントロールマウスでは1週間後に約1.5倍に、変異型マウスでは4倍に上昇していることが明らかとなり、CHF5074が安定性を増加させることが示唆された。
2.長期投与実験:0ppm、125ppmおよび375ppmの3種類濃度の餌を、4つの遺伝子型を持つマウス系統、 Rbp4hRBP4/RBP4;TtrhVal30/hVal30マウス、Rbp4hRBP4/RBP4;TtrhVal30/hMet30、Tg(6.0-hTTR Met30)マウス、Ttr-/-:Tg(6.0-hTTR Met30)、への投与実験を開始し、投与後1年目にあたる平成25年5月および投与後1年6ヶ月にあたる平成25年11月に、マウスを解剖し、脳、心臓、肝臓、胃、小腸、大腸、腎臓、脾臓、骨格筋、座骨神経の組織切片を作製し、コンゴレッド染色をおこなった。現在、アミロイド沈着を病理学的に解析しているところである。また、それぞれの個体から血清を採取し、血液生化学的な検査を行ったが、CHF投与による異常は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

CHF5074の短期投与実験において、その効果をin vivoで確認することができた。また、長期投与実験も順調にすすみ、投与後1年、及び1年6ヶ月の時点での解剖が終了し、アミロイド沈着を解析するための組織切片も作製済みとなったため。

今後の研究の推進方策

平成26年6月に投与後2年のマウスを解剖し、血清を採取し、血中のTTRのELISA測定、血液生化学的な検査を行うとともに、脳、心臓、肝臓、胃、小腸、大腸、腎臓、脾臓、骨格筋、座骨神経の組織切片を作製とコンゴレッド染色を行い、CHF5074のアミロイド沈着への影響を解析する予定である。解析のための時間的余裕は十分にあり、平成26年度中には予定された解析は終了することが確実となった。

次年度の研究費の使用計画

今年度の研究計画において物品費を節約することができたため。
1、今年9月まで、30ケージの150匹マウスを投与実験を終了する予定である。4月から9月までの6か月間でマウスの飼育経費には、15万円を使用する。この150匹マウスの血液学、血清生化学的解析の経費には、80万円を使用する。
2、それ以外に、免疫染色やウエスタンブロット法等に使用するタンパク関連試薬やキットの購入も必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Improvement of retinal function and vitamin A availability in humanized mice at retinol-binding protein locus2013

    • 著者名/発表者名
      Li, Z., Mu, S., Shen, J., Araki, K. and Yamamura, K.
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸国際会議場、神戸
    • 年月日
      20131204-20131204

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公開日: 2015-05-28  

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