研究課題/領域番号 |
24590407
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中村 和裕 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10327835)
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研究分担者 |
田中 優子 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00533233)
中里 洋一 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10106908)
伊古田 勇人 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90420116)
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キーワード | ポリグルタミン病 |
研究概要 |
ポリグルタミン病ではそれぞれの原因蛋白内に伸長したポリグルタミン鎖が認められる。本研究課題においては、別々の原因蛋白ではなく、ポリグルタミン鎖そのものによる脊髄小脳変性症の病態への直接的な寄与を調べることを目的とした。昨年度は、原因蛋白の配列を持たない純粋な69個のポリグルタミン鎖を小脳プルキンエ細胞、網膜特異的に発現するトランスジェニックマウス(polyQマウス)を作成した。脊髄小脳変性症3型原因遺伝子に69個のCAGリピートを持つトランスジーンをプルキンエ細胞、網膜特異的に発現するマウスおよび野生型マウスがpolyQマウスに対するコントロールとなる。本年度はpolyQマウスの解析を行った。polyQマウスでは生後3か月の段階でプルキンエ細胞および網膜神経細胞の広範な脱落がみられた。また、小脳からRNAを抽出し、マイクロアレイ解析を行い、遺伝子発現パターンを比較した。polyQマウスではコントロールマウスに比較して発現量が増加している遺伝子と発現量が減少している遺伝子がほぼ同数見られた。また、細胞死に密接に関係している複数の遺伝子の発現量の変化が見られた。来年度は神経細胞死のメカニズム追及を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
トランスジェニックマウスの表現型、マイクロアレイ解析が完了したため。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は神経細胞死のメカニズム追及を行う予定である。
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