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2013 年度 実績報告書

加齢性EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫のNFkBに着目した分子病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24590411
研究機関名古屋大学

研究代表者

浅野 直子  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90467192)

研究分担者 佐藤 康晴  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00579831)
キーワードEBV / B細胞リンパ腫
研究概要

加齢性EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、免疫機能不全や先行リンパ腫のない中高齢の患者に発生するEBV陽性B細胞腫瘍であり、WHO分類(2008)において、EBV-positive DLBCL of the elderlyとして分類されている。EBV+DLBCL of the elderlyは、しばしば節外臓器に病変を認め、壊死、反応性要素に富む病理像を示し、臨床的にはEBV陰性DLBCLに比べ予後不良を示す。病理形態学的にバリエーションを認め、形態学的細分類として、Large lymphoma cell typeおよびpolymorphous subtypeが従来から提唱されていた。この度、それに加え腫瘍細胞が形質芽細胞様の形態を有したPlasmablastic lymphoma in the eldely (PBL-e)を提唱した。このPBL-eは、皮膚・粘膜に病変の主座を認め、また形態学的にはPlasmablastic lymphomaに類似する。この疾患に関しては、Histopathology誌(2012 Dec;61(6):1183-97)に掲載した。A20およびLMP1の発現を検討した結果、PBL-eでは他のsubtypeよりLMP1-/ A20-を多く認めた。しかしこれらの症例において組織標本からのFISHを施行したところ、A20欠失所見の増加は認められていない。 今後多数例での検討が必要であると考える。またEBV-positive DLBCL of the elderlyで皮膚浸潤を認める症例、皮膚限局症例の蓄積および解析から、節外病変(特に皮膚)におけるEBV+DLBCL of the elderlyの新たな側面が明らかになりつつある。皮膚症例に関する報告は現在投稿中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] EBV-positive B-cell lymphoproliferative disorders2014

    • 著者名/発表者名
      浅野直子
    • 学会等名
      第12回日本臨床腫瘍学会学術集会
    • 発表場所
      福岡、福岡国際会議場
    • 年月日
      20140717-20140719
  • [学会発表] Prognostic Significance of CD20 Expression and Epstein-Barr Virus (EBV) Association in Classical Hodgkin’s Lymphoma.2013

    • 著者名/発表者名
      Ahmed Ali Elsayed, Naoko Asano
    • 学会等名
      The 9th International Symposium on Hodgkin Lymphoma
    • 発表場所
      Cologne, Germany
    • 年月日
      20131012-20131015
  • [図書] リンパ腫アトラス: 高齢者EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫2014

    • 著者名/発表者名
      浅野直子
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      文光堂

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公開日: 2015-05-28  

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