胃腸管間質腫瘍(GIST)において、HIF (hypoxia-induced factor)の蓄積や、それに影響を与えるSDH(succinate dehydrogenase)の異常を解析した。HIF-1αの過剰発現例は有意に予後不良であった。さらにHIF-1αの標的遺伝子であるmiR-210は、高悪性度GISTにおいて発現が上昇していた。従ってGISTにおいて、HIF-1αの蓄積やそれに伴うmiR-210過剰発現はGISTの悪性化進展に関与することが示唆された。また一部のGISTでは、SDH欠失により、HIF-1αが蓄積される可能性が示唆された。
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