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2013 年度 実施状況報告書

濾胞性リンパ腫の予後を規定する分子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24590430
研究機関東海大学

研究代表者

中村 直哉  東海大学, 医学部, 教授 (50227922)

キーワードFollicular lymphoma / 腫瘍関連マクロファージ / M1 macrophage / M2 macrophage
研究概要

研究初年度(2012年)に濾胞性リンパ腫(Follicular lymphoma, FL)についてgene set enrichment analysisとfunctional association network analysisを行い、Tumor Associated Macrophages (TAMs)、特にM1TAMとM2TAMについて同定できたので、FLと診断されたおよそ80例のホルマリン固定パラフィン切片(formalin-fixed paraffin embedded section, FFPE)に対して、汎macrophageマーカーとしてCD68、M1TAMマーカーとしてCD16、M2TAMマーカーとしてMiTFとCD163のほか、Follicular helper T細胞(TFH)としてPD-1、regulatory T細胞(T reg)としてFOXP3を用いて免疫組織化学を行った。
その結果、CD68は2.29%±2.99%(平均±標準偏差)で、Grade 1-2(G1-2)FLで1.7%±1.5%、G3FLで4.9%±5.6%であり、G3FLで有意にCD68+TAM割合は多かった。MiTF+M2は全体で2.62%±3.1%、G1-2FLで1.8%±2.2%、G3FLで5.5%±4.2%でG3FLで有意に多かった (P<0.05)。CD163+M2は全体で3.2%±0.89%、G1-2FLとG3FLではほぼ同程度であった。CD16では分布が異なっていた。FLではG1-2に比べてG3ではTAMの割合が上昇し、M1、M2いずれも同様であった。TAMはFLのprogressionに関係する可能性があることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

濾胞性リンパ腫におけるTumor Associated Macrophage(TAM)について免疫組織化学な解析を行うことができ、M1およびM2TAMと濾胞性リンパ腫における進展の関係について示唆に富む結果を得られたので、2013年の目標をおおむね達成できたと考える。

今後の研究の推進方策

研究最終年(2014)は、これまでに明らかに出来た内容に濾胞性リンパ腫からびまん性大細胞型B細胞リンパ腫への進展もしくは相互の関連を調査・研究する予定です。また、これまでの業績を学会発表および論文発表として行い、結果を纏める。ほぼ当初の計画を遂行できると考える。

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公開日: 2015-05-28  

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