濾胞性リンパ腫(FL)についてcDNAマイクロアレイとGSE法の組み合わせを用いて解析し108の遺伝子を抽出しその中からBTLA(T細胞)とHVEM(濾胞樹状細胞・樹状細胞)、FOXP3(制御性T細胞)、PD-1(濾胞内ヘルパーT細胞)、腫瘍関連マクロファージからCD68とCD16、MiTF、CD163を用いて免疫組織化学に解析した。高悪性度FLで有意にCD68+とMiTF+の割合が有意に多く、FLに比べてDLBCLでPD-1が有意に減少していた。FLの進展およびDLBCLへの移行は腫瘍細胞のみならず、微小環境、特にマクロファージと樹状細胞、T細胞が関与していることを明らかにした。
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