研究課題
基盤研究(C)
心筋架橋(MB)は、冠状動脈の一部を被覆する心筋組織であり、左冠状動脈前下行枝(LAD)に多く生じる先天的亜型である。MBはLAD内血流動態を変化させ、その近位部に高度な内膜病変を惹起し、心筋梗塞の原因となることがある。本研究では、MBによるLAD狭窄率に与える影響を潅流固定した剖検心を用いて検討した。LADの狭窄率は従来の組織学的動脈硬化度に並行しており、MBの存在はその近位2.5cmの位置に高度な狭窄を起こさせ、心筋梗塞の原因となり得ることが実証された。
医学