研究課題
基盤研究(C)
細胞接着分子CD146は、85%の悪性胸膜中皮腫において発現が認められたのに対して、反応性中皮では発現がみられなかった。また、胸水における可溶型CD146濃度は、胸膜炎などの良性疾患と比較して、悪性胸膜中皮腫において有意に高値であった。さらに、悪性胸膜中皮腫患者のCD146高発現群は、低発現群と比較して術後全生存期間が有意に短く予後不良であった。CD146は悪性胸膜中皮腫の早期診断マーカーであるとともに、悪性度と相関する分子であることが示唆された。
医歯薬学