EGFR mutant肺腺癌がEGFR阻害薬抵抗性を示す際の新たな分子機構を2つ見出した。(1)3次元培養されたEGFR mutant肺腺癌細胞は浮遊状態の癌細胞と比較するとEGFR阻害薬に抵抗性であった。3次元環境ではNF-κBが活性化しており、NF-κBを抑制するとEGFR mutant肺腺癌細胞のEGFR TKI感受性が有意に回復した。(2) EGFR変異陽性でありながらEGFR非依存性に生存可能な細胞が2種類のEGFR mutant肺腺癌細胞株に内在していることを見出しGR cellと命名した。GR cellsは上皮間葉転換を起こし、autophagy依存性に生存していた。
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