研究課題
ヒトClaudin-4は、膀胱癌において過剰発現していることを見出しているが、そのpromoter領域のメチル化を検討するとhypomethylationの状態にあることが認められた。ヒト膀胱癌細胞株T24においても、Claudin-4遺伝子promoter領域hypomethylatedであるため、本細胞に対して、高糖濃度培養(450mg/mL)またはグロキサール処理を施行したときのメチル化状態の変化とClaudin-4発現を検討した。高糖濃度処理・グロキサール処理のいずれにおいても、ChiPアッセイによりClaudin-4遺伝子promoter領域結合H4ヒストンのLys9にカルボキシメチル化修飾が確認された。メチル化状態はhypomethylatedのままであった。しかし、Claudin-4 mRNA発現は低下していた。さらに、細胞形態はpolygonalからspidleになっていたためE-cadherin, snail, vimentinのmRNA発現を検討したところ、E-cadherinの低下とsnail・vimentinの増加が見られ、EMT誘導が考えられた。このように、Claudin-4遺伝子に関しては、H4ヒストンの糖化修飾が遺伝子promoter領域のメチル化に相当するepigeneticな変化を生じていた。
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