脂質は、生命を維持するうえで重要な役割を担っている。体内で最も豊富にみられる脂質のひとつにtriacylglycerol (TG)がある。TGは、Hematoxylin eosin 染色で観察する場合、経験的に存在していたと推定される空隙として観察するに留まる。そこで、MS(質量分析 mass spectrometry)イメージングを用いてマウス脂肪肝モデルを解析した。画像は、従来の染色法に比べて定性、定量性に優れていた。さらに、脂肪滴内のTGは、食餌内(ブタ)のTGにおけるパルミチン酸の位置(J2)が外側(G1 or G3)に変化したマウスTGとして肝臓内に蓄積していることが証明された。
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