研究課題
1) 本研究に関連する(テロメア長調節に関する)論文作成(自著総説および共同研究者論文の添削、査読者対する応答等)に多くの時間を費やした。その結果、英文原著2報、英文総説1報が採択出版出来(業績参照)、1報が採択され印刷中(AGE)となっている。2)これまでの私達の実験系の検討、および最近のテロメア学における国際共同研究等から、テロメア長の定量解析には正確なコントロール(確定したtarget sequence)が重要であると指摘されている。私達はシークエンスの明確であるテロメア配列をプラスミッドに導入し、Q-FISH法によりテロメア長定量解析の予備実験を行った。テロメア光度の出現パターンは確認できたが、正確な検量線(検量方法)を確立するには至っていない。(更なる追求が必要である)3)(研究協力者豊田雅士博士らにより)山中4因子(遺伝子)導入によりヒト線維芽細胞からiPS細胞株の樹立が試みられたが、現在のところ樹立株は得られていない。細胞老化に近いパッセイジを用いたためリプログラム効率が悪かった可能性が考えられた。現在、より継代数の若い細胞を用いた実験を計画している。4)共同研究により、メダカのテロメアが発生成長期に『振動しながら』短縮したのち伸長する動態を発表した。テロメア長を検知して恒常性を維持する機構を示唆する現象として重要な知見と考える(業績文献)。5)これまでの研究を総括し考察することにより、細胞系列特異的増殖動態を判断する指標としてテロメア短縮が重要であることが示唆された。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (4件) 備考 (2件)
AGING
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