膠芽腫(Glioblastoma)は、極めて予後不良の悪性脳腫瘍であり、ブレークスルーが待望されている難治性癌である。浸潤、増殖、造腫瘍能に対して促進的に作用していたIGFBP-2 と CD24との関連を中心として膠芽腫の悪性形質の鍵となる機能遺伝子およびシグナル伝達を探索した。 膠芽腫の抗癌剤感受性の耐性機序の一部が明らかになった。また、膠芽腫ではIGFBP-2 の発現を RelA が促進しており、その抑制によって、増殖能が低下し、生体移植モデルでの造腫瘍性が抑制された。また、膵臓癌においても、IGFBP-2、CD24が高発現しているものがあることがわかった。。
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