研究概要 |
CPBF6の機能解析について論文を発表した(Furukawa et al., Infect. Immun., 2013)。 CPBFファミリーのリガンド探索について、CPBF1, 6, 8以外のCPBFについてHAタグを付した融合タンパク質の発現を行い、免疫沈降と質量分析により結合分子の検索を行った。CPBF2, CPBF10がalpha-amylaseと結合することが明らかとなった。CPBF6もalpha-amylaseと結合することから、3種類のCPBFが3種類のalpha-amylaseをリガンドとしていることが示唆された。 CPBF1の輸送機構について、タグの位置を変更した二種類のCPBF1について免疫沈降と質量分析により結合タンパク質を検索したところ、アクチン重合に関与するArp2/3複合体と結合する可能性が示された。 CPBFのバイオインフォマティックスによる構造解析について、産業総合研究所が解析拠点の一つとなっているの創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業の支援課題として採択され、解析を継続している。 CPBFの結晶構造解析について、愛媛大学プロテオサイエンスセンターとの共同研究により、コムギ胚芽無細胞系を用いてCPBF1,CPBF2の合成に成功した。CPBF2について結晶作成と構造解析を一度行ったが十分な強度の結晶ではなくデータを得ることができなかった。より純度の高いタンパク質の作成を目指して条件検討を行っている。
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