赤痢アメーバの分泌する加水分解酵素は大腸への病変形性に重要である。この酵素は細胞内ではリソソームに存在することから細胞内輸送経路の解析を行い、ユニークな酵素輸送受容体cysteine protease binding protein family (CPBF)を発見した。11存在するCPBFのうち、CPBF1はタンパク質分解酵素を、5分子は糖分解酵素を輸送していた。CPBFは6個のbacterial pre-peptidase C-terminal (PPC)ドメインから構成されており、このドメインがリガンド認識に重要であることが示された。赤痢アメーバにユニークな分子機構の一端が解明された。
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