病原性レプトスピラは、人獣共通感染症であるレプトスピラ症を引き起こす。本菌の宿主細胞への侵入性は病態形成に関与すると報告されているが、侵入機構の詳細についてはほとんど理解されてないのが現状である。本研究では、高病原性株(LP株)と低病原性株(HP株)の遺伝子発現プロファイルを解析した結果、HP株ではlmb216とligBの発現が顕著に減少していることを明らかにした。LMB216とLigBはファイブロネクチン結合性外膜タンパクであり、変異株等を用いてマクロファージへの侵入に必要な因子であることを明らかにした。
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