髄膜炎菌GltT-GltMグルタミン酸トランスポーターによるグルタミン酸の取り込みが髄膜炎菌の宿主細胞の侵入における作用機序に関して分子遺伝学的及び細胞生物学的解析を行なった。その結果、髄膜炎菌のGltT-GltMトランスポーターは宿主細胞へ接着・侵入する際に自身の環境中(マイクロコロニー内)のグルタミン酸濃度を一過的に低下させて髄膜炎菌の細胞侵入を促進している可能性を見出した。さらには細胞接着時のみに宿主細胞内の抗酸化物質として作用するグルタチオンの髄膜炎菌内での量が増加することも見出し、GltT-GltMの病原因子としてのマルチな機能を解明した。
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