研究課題
1) 脂肪組織炎症における可溶型MD-1の発現と機能に関して:MD-1を過剰に発現するMD-1トランスジェニック(Tg)マウス及び野生型マウスに高脂肪食を摂餌させ、MD-1と肥満、内臓脂肪組織炎症等の関係について解析した。MD-1 Tgマウスにおける肥満、内臓脂肪組織炎症、血糖値、インスリン抵抗性の程度は、野生型マウスと同等であった。したがって、MD-1の過剰な産生は、肥満や2型糖尿病の病態を増悪しないことが示唆された。2) RP105/MD-1の発現を抑制する薬物の探索に関して:RP105/MD-1の発現を抑制し、抗炎症効果を示す天然薬物としてisoliquiritigenin(ILG)を見出した。高脂肪食にILGを混餌し、野生型マウスに摂餌させ、肥満・2型糖尿病の病態に対する効果を検討した。ILGの混餌により、高脂肪食によって誘導される肥満・2型糖尿病が顕著に改善することを明らかにした。また、ILGの混餌により、内臓脂肪組織の炎症反応及びIL-1βの産生が顕著に抑制されることを見出した。
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