CD4T細胞は同一病原体の再感染から体を守るメモリーT細胞へと分化する。メモリーCD4 T細胞が長期維持される機構の解明に取り組んだ。Notchシグナルの伝達に必須の分子であるRbpjが欠損すると、メモリーCD4 T細胞の生存が障害されることを同定した。Rbpjを欠損したメモリーCD4 T細胞はインスリン刺激などに対してAktリン酸化が起こらずグルコース輸送体であるGlut1発現を増加させることができないため、グルコースを十分に細胞内に取り込むことができなかった。本研究から、メモリーCD4 T細胞の生存・維持にグルコース取り込み制御を介するNotchシグナルの重要性が示された。
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