研究課題/領域番号 |
24590594
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
並木 俊一 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40400353)
|
研究分担者 |
荒井 陽一 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50193058)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 前立腺癌 / QOL / 国際比較研究 |
研究概要 |
平成24年2月に韓国側はAsan Medical Centerとの共同研究グループを立ち上げた。その後該当施設のIRB (Institutional Review Board)で承認され、同年3月より研究を開始した。一方、我が国においては共同研究に参加の秋田大学および弘前大学でもIRB承認後、平成24年3月より研究が開始となった。 現在は調査システムの構築(QOL調査票を作成、研究協力病院のリストアップおよび患者背景の調査項目の設定)が終了し、平成25年3月で対象患者について同意を得た上で登録は終了した。現在は経時的変化の調査に入っており、研究は順次進行中である。QOL面は身体的及び精神的なQOLについてはMedical Outcome Study Short Form 36 (SF-36)で使用している。前立腺癌特異的QOLの評価にはEPIC(Expanded Prostate Cancer Index Composite)、International Prostate Symptom Score (IPSS)で構成された自己記入式調査票を用い、一般的な健康状態と前立腺癌によって直接影響される健康状態を測定する。これまで我々は我が国と欧米の前立腺癌患者のQOLについてのアウトカムの相違については報告してきた。しかしアジア諸国との比較を経時的に行った研究は皆無であり、この研究における情報は大変興味深いものになると考えられる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
登録患者数は約400名と当初の目標症例数に達している。これは各研究協力機関が速やかにIRBの認証を行い研究が始められたためと考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は治療後の患者QOLの経時的な変化の追跡を行なう予定である。限局性前立腺癌に対する治療として手術療法、放射線療法、小線源療法の各治療法を取り上げ、それぞれについては臨床面、QOL面から比較検討する。臨床面は日本泌尿器科学会の前立腺癌取り扱い規約(第3版)の前立腺癌治療効果判定基準を準用する。調査は治療前及び治療後に測定し治療前後の変化について解析する予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
現在治療前のベースラインのデータについて解析中である。さらに治療後3,6,12ヶ月のQOL調査が終了した時点で随時解析を開始する予定である。そのためデータ入力やデータ解析のための人件費や物品の購入が必要になる。 また解析結果については国内だけでなく国際学会に発表の予定である。 次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額と合わせ、平成25年度の研究遂行に使用する予定である。
|