研究課題/領域番号 |
24590596
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(仙台医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
秋山 聖子 独立行政法人国立病院機構(仙台医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (40569555)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | がん薬物療法 / 地域医療連携 / 経口抗がん薬 |
研究実績の概要 |
1)平成24年度から開発してきた胃癌SP療法地域連携患者状態適応型パスに基づき、共同研究者との会議により東北大学病院、大崎市民病院で行った検証調査の検討を行った。その結果、それまで臨床プロセスチャートに含まれていなかった臨床経過を追記し、胃癌SP療法地域連携パスの臨床プロセスチャートを修正し、さらに精度を高めることができた。また、制吐療法やレジメン特異的有害事象に対応するための補液などの支持療法を体系的に整理し、胃癌SP療法臨床プロセスチャートならびに最上位臨床プロセスチャート(メタモデル)に反映させた。これにより臨床プロセスチャートはほぼ完成形に近づけることが出来た。 2)上記の内容をPCAPS(patient condition adaptive path system:患者状態適応型パス)研究会中間シンポジウムにて報告を行った。 3)平成26年度当初は、開発した経口抗がん治療薬地域医療連携患者状態適応パスの電子化コンテンツの作成を予定していた。しかし、電子化コンテンツ作成を依頼していた外部機関の都合により、電子化コンテンツ作成の着手が大幅に遅れている。平成27年度はこれまで開発を行ってきた紙ベースの経口抗がん治療薬地域連携PCAPSパスの電子化コンテンツ作成が最も重要となる。電子化を行うと同時に、さらに経口抗がん治療薬地域連携パスをブラッシュアップする。さらに、電子化コンテンツ開発後の検証調査はこれまで検証調査を行ってきた東北大学病院ならびに大崎市民病院ではなく、研究者の現在の所属医療機関である仙台医療センターで調査を行うことにより、さらに客観性を高めることが可能となり、普遍的な経口抗がん治療薬地域連携パス作成が可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成26年度は研究者の所属機関が異動となり、研究が一時中断した。また、所属機関内での業務内容により、研究エフォートが低下し、研究の遅れが生じた。さらに、平成26年度当初予定していた電子化コンテンツ開発を依頼していた外部機関の都合により、電子化コンテンツ作成着手が大幅に遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果により、胃癌SP療法地域連携患者状態適応型パスの作成はほぼ完成形に近づいている。さらに研究者との検討を勧め最上位臨床プロセスチャートの完成を行う。続けて電子化コンテンツ作成を実施する。電子化コンテンツ作成の後には、これまで検証調査を行ってきた2病院以外の病院として、研究者の現在の所属機関である仙台医療センターにおいて検証調査を行う。これによりより客観的かつ普遍的な臨床プロセスチャートを完成させることが可能となる。
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