研究課題/領域番号 |
24590598
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
栗原 宏 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (90529603)
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研究分担者 |
前野 哲博 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40299227)
前野 貴美 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80528480)
河村 由吏可 筑波大学, 学内共同利用施設等, その他 (90379983) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 患者・医師関係 / 服装 / 身だしなみ / プライマリ・ケア |
研究実績の概要 |
【本研究の目的・意義】患者・医師関係の構築は医療の基本とされている。服装・身だしなみは、関係構築の上で社会認識上重要と考えられているものの、患者・医師関係においてどの程度重視されるかに関しては我が国においてはほとんど調査がなされていない。この点が明らかになれば、医師の側が不要に不快感を与えることを減らし、よりより患者・医師関係の構築に役立つと考えられる。
【本研究の成果】国内5カ所の主要医療機関近隣の調剤薬局内において、受診後に来局した患者を対象としてアンケート調査を実施した。対象者数後で記載 医師の印象に影響する要因(服装、話し方、医師の年齢、性別、評判)について5段階評価で質問した。服装は医師の話し方に次いで重視される要因となっていた。 医師の服装として、白衣、スクラブ(手術着)、セミフォーマル、スマートカジュアル、カジュアルの5種類を男性医師の写真、女性医師の写真をそれぞれ提示し、医師として適切な服装を5段階評価で質問した。年代、性別を問わず白衣は医師の服装として高い評価を得ていた。衛生面の面では白衣より優れているとされ、近年医療機関の中で普及しつつあるスクラブに関しては、全体としては適切と評価されているものの、医師の性別に関係なく、高齢層ほど不適切と見なしており、世代間での認識の違いが明らかとなった。身だしなみに関して、履物(革靴、運動靴、サンダル、ハイヒール)、名札の着用、白衣の汚れ、染めた髪、ピアスなど13項目について医師としての適切さを5段階で質問した。履物は革靴、運動靴は概ね適切と見なされている一方、サンダルは半数が不適切と見なしていた。名札の未着用は著しく評価が低くかった。男性医師のピアスは不適切が多数であったが、女性医師では大きくないものであれば許容される可能性が示唆された。
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