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2012 年度 実施状況報告書

パーキンソン病の自動車運転能力を正しく評価し療養者と社会の安全を守る研究

研究課題

研究課題/領域番号 24590606
研究種目

基盤研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

成田 有吾  三重大学, 医学部, 教授 (50242954)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード自動車運転 / パーキンソン病
研究概要

平成24年度は,県運転免許センターの協力を得て,パーキンソン病(以下,PD)患者の自動車運転能力を神経学的所見・臨床検査結果との関連を検討するための第一段階の研究として,事前に健常者における所要時間および疲労度の検討を目的とした検討を実施した.対象:研究者所属の医育機関の学生および職員で,自動車運転を継続しているもの7名を被検対象とした.臨床研究倫理審査委員会の承認後に研究開始し,平成24年12月31日までに,全例,大学病院および県運転免許センターで,各所要時間測定と主観的疲労度を検討した.神経内科外来での,神経学的診察による健常性の確認,Unified Parkinson’s Disease Rating Scale (UPDRS), Schwab and England のADL score,Mini Mental State Examination (MMSE) ,言語療法室での高次脳機能検査;Benton 視覚保持試験(Benton Visual Retention Test: BVRT),trail making test parts A & B (TMT-A & TMT-B)を実施した.その後,県運転免許センターに移動し,同センター適正検査機器から,CRT運転適性検査:視覚検査・操作検査で視覚反応平均応答時間(秒),正解数,反応動作の速さ(秒),反応むら(秒),誤反応回数およびシミュレーション運転装置での検査を実施した.シミュレーション運転装置の難易度は中等度とし,通常の評価(誤操作,危険行為数等)を行った.QOLと症状日内変動評価としてSEIQoL-DWによるQOL評価を行い,運転免許センターでの検査前1週間の行動チャート記録を求めた.現在,その集計と,第二段階の研究として,患者対象の研究準備を行っている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

患者対象の研究導入がやや遅れている.患者会および勉強会での説明を平成24年11月に行い,良好な反応を得ているが,患者対象の研究参加が遅れている.

今後の研究の推進方策

引き続き,県難病相談支援センターの協力を得て,患者会を通じた研究参画への呼びかけ,県難病相談支援センターでの学習会でのリクルートを想定している.

次年度の研究費の使用計画

県難病相談支援センターでの学習会開催,県運転免許センターと大学病院間の移動,患者支援の人件費等が今年度以上に支出されることになる.

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公開日: 2014-07-24  

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