研究課題
計画4カ年目は高知県土佐町在住高齢者と有料老人ホーム 「ライフ・イン京都」在住高齢者を対象とした高齢者総合機能評価を継続し、事前指示書作成者が両地域でさらに増加していることを確認した。また、計画2年目に、事前指示書作成者はVisual Analogue Scale(VAS)で測定した主観的健康感が低いことが判明したが、VASで測定したQOLと、健康関連QOL測定法としてひろく使用されている SF-8 の関連についての報告はこれまでにない。有料老人ホーム「ライフ・イン京都」在住高齢者を対象とし、SF-8の各因子とVASで測定した主観的健康感、幸福感の関連をSpearman順位相関係数で検討した。SF-8とVAS両方の回答を得たものは149名(男性50名 女性99名 平均年齢81.3歳)であった。SF-8の全体的健康感(General Health)とVASで測定した主観的健康感は有意に相関していた。(ρ=0.53)VASで測定した主観的幸福感はSF-8の心の健康(Mental Health)ともっとも強く相関していた(ρ=0.61)VASにより測定した主観的健康感はSF-8の全体的健康感と比較的強い相関があり、健康関連QOL測定に有用である。主観的幸福感(VAS)の構成概念は多面的であるがSF-8 の身体機能関連の項目よりも心の健康がより強く関連していた。今後、事前指示書作成者を対象としてVASをもちいて主観的健康感、主観的幸福感などのQOL測定を継続し、その推移を縦断的に検討する予定である。
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