研究課題
基盤研究(C)
理論的な考察と、病院情報システムに蓄積されたデータから生活習慣病等の病態推移を記述・予測するモデルを構築し、病院情報システムのデータを活用した動的病態力学の創生を目指した。実際の診療データにおける欠損値の存在による予測誤差の増大を、粒子型フィルタを用いることで解決し、長期予測処理を可能とした。また、データのみから推定するのではなく、適切な数理モデルを組み込んだ階層的ベイズモデルの適用が病態の推移予測に有望であることを示した。さらに、迅速な予測が必要とされる場合においても、限られたデータから有用な予測が可能であることを示し、病院情報システムのデータを活用した動的病態力学の可能性を示せた。
医療情報学