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2014 年度 実施状況報告書

適応外医薬品へのアクセス改善を目的としたエビデンス評価システムの検証

研究課題

研究課題/領域番号 24590619
研究機関大阪大学

研究代表者

嶋澤 るみ子  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授(常勤) (00411083)

研究分担者 池田 正行  香川大学, 医学部, 研究員 (10242215) [辞退]
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードレギュラトリーサイエンス / 適応外使用 / コンパニオン診断 / 公知申請 / コンペンディウム
研究実績の概要

本研究は、医薬品適応外使用のアクセス改善に必須であるエビデンス評価システムを日本で構築することを目的として、①日本の適応外使用要望のエビデンス・推奨度の検証、②日本の公知承認審査と米国コンペンディウムにおけるエビデンスの選択から、承認・推奨の意志決定までの評価・判断基準の解析、を行うことにしている。
26年度は当初から計画していた「適応外薬の要望」による2009年公募分285要望に関して、日本での承認状況を見守りつつ、DRUGDEXにおける評価(エビデンスに関する評価、有効性、推奨度)、要望の基本属性(ATC分類等)、海外での承認状況、日本で承認された場合のエビデンスについての調査を続けた。
一方、25年度から引き続き、特定のカテゴリーの医薬品におけるエビデンスと承認等のアクセス確保に関する研究として、医薬品のコンパニオン診断に関するエビデンスと評価に関する研究を継続し、26年度は、コンパニオン体外診断薬の承認におけるエビデンス評価について研究した。体外診断用医薬品の承認としてみると日本の承認診断薬は限られており、医薬品が承認されていてもコンパニオン診断が利用できない状況にみえる。しかし日本の場合は、体外診断用医薬品としての承認がなくても、保険償還されているコンパニオン診断法が存在し、保険償還をアクセス可能と判断すると、有効性に関するコンパニオン診断は米国と同程度であることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

25年度から開始した、特定のカテゴリーの医薬品におけるエビデンスと承認等のアクセス確保に関する研究が順調に進行し、特にコンパニオン診断薬とそれを用いる医薬品の開発、承認におけるエビデンス評価に関する研究が進展しているため。

今後の研究の推進方策

特定のカテゴリーの医薬品におけるエビデンスと承認等のアクセス確保に関する研究として、新たにCBRN対策医薬品のエビデンスと承認に関する研究を行っているので、その成果をまとめる。引き続き、コンパニオン診断に関するエビデンス評価に関する研究も進行する。さらに調査を継続してきた「適応外薬の要望」の285要望に関する解析をまとめる。

次年度使用額が生じた理由

支出額が最も大きいデータベースに関して、1年目に試用期間があったことと為替レートの関係で当初計画より使用料金が抑えられていた分が持ち越しになっているのが主な理由である。

次年度使用額の使用計画

申請書での予定通り、DRUGDEXの契約料、論文の英文校正費、雑誌掲載料などとして使用する他、解析方法としてテキストマイニングを利用するためのマイニングエンジンのチューニング等の費用として使用し、さらに研究を進める予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 3件)

  • [雑誌論文] International differences in companion diagnostic approvals: How are we able to manage the differences?2015

    • 著者名/発表者名
      Shimazawa R, Ikeda M.
    • 雑誌名

      Expert Review of Molecular Diagnostics

      巻: 15 ページ: 157-159

    • DOI

      doi:10.1586/14737159.2015.969243

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Approval gap of pharmacogenomic biomarkers and in vitro companion diagnostics between the United States and Japan.2014

    • 著者名/発表者名
      Shimazawa R., Ikeda M.
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Pharmacy and Therapeutics

      巻: 39 ページ: 210-214

    • DOI

      doi: 10.1111/jcpt.12129

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Guidance for peptide vaccines for the treatment of cancer.2014

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi Y, Yamaue H, Okusaka T, Okuno K, Suzuki H, Fujioka T, Otsu A, Ohashi Y, Shimazawa R, Nishio K, Furuse J, Minami H, Tsunoda T, Hayashi Y, Nakamura Y
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 105 ページ: 924-931

    • DOI

      doi: 10.1111/cas.12443

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Conflicts of interest in psychiatry: strategies to cultivate literacy in daily practice2014

    • 著者名/発表者名
      Shimazawa R, Ikeda M.
    • 雑誌名

      Psychiatry and Clinical Neurosciences

      巻: 68 ページ: 489-497

    • DOI

      doi:10.1111/pcn.12201

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-05-27  

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