研究課題
生命科学関連英文のコーパス資料収集及び分析システムの再整備・拡充を図った。コーパスの英文資料を用い、単語ごとに用例、コロケーション、頻度情報などを、一般に広く容易に活用できるようにした。研究課題である口語英語(口頭発表英語)について、英語資料を入手しコーパスを作成、コンコーダンス、コロケーションなどを分析し、論文英語との違いを研究した。論文英語、口語英語とも、計量的分析により、頻出表現に注目し単語間の親和性(自然な共起)分析をした。特に口語英語コーパスにおける出現頻度の高い動詞に着目し、論文英語における動詞の出現頻度と比較することで、口演用英語の特性を明らかにし、論文にまとめた。以下、コーパスの内容・分析・結果である。(1)TEDカンファレンスのスクリプトを利用し英文コーパスを作成し、口語英語の基本資料とした。(ネイティブ版口語英文コーパス)(口語英語の特性分析)(2)PubMedより生命科学関連英語論文アブストラクトの収集によりコーパスを作成し、ネイティブによる論文英語の基本資料とした。(ネイティブ版英文コーパス)(論文英語の特性分析)(3)PubMedより生命科学関連英語論文アブストラクトの収集によりコーパスを作成し、日本人の論文英語の基本資料とした。(日本人版英文コーパス)(ネイティブの論文英語と比較し、日本人英語の特性分析)(4)動詞を中心に頻出する語・語句の抽出をし、口語英語、論文英語、における動詞の出現頻度の差に着目した。日本人英語コーパスとネイティブの英語コーパスにおける、動詞頻度比較をすることで、日本人英語の特性(口語英語と論文英語における動詞の使用実態)を明らかにした。分析の結果、日本人英語では、口語英語と論文英語において、動詞の使用頻度に明確な差がない場合が顕在し、単語の使用域を意識し、より自然な英語を生成する必要性が確認された。
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FPU Journal
巻: 44 ページ: 1,24