研究課題/領域番号 |
24590626
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 和弘 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (30398367)
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研究分担者 |
島田 順一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60315942)
加藤 大志朗 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70315943)
西村 元宏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (00398372)
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キーワード | 遠隔医療 / 遠隔画像カンファレンス / 遠隔教育 / デスクトップ画面共有 / open source software |
研究概要 |
デスクトップ画面共有を利用して、若手呼吸器外科医、医学部5年生を対象に、遠隔画像教育を行った.呼吸器外科領域、特に胸部CTの読影を行う事は、肺癌手術の安全かつ確実な実施に必要不可欠な物であるが、One-to-oneの教育を行うには、場所・時間をお互いに合わせる必要があり、忙しい身には負担である.少しでも負担を減らすため、遠隔画像教育のシステムを開発し、実際に使用して教育を行ってきた.同じ場所に集まるための労力を省く事ができた点で有用な方法である. 症例の提示、同時性双方向性のカンファレンスに加えて、手術所見をビデオ編集して、専用のWEBシステムに取り入れて、復習として確認できるようにシステムを構築した。医学部の5年生を対象に、胸部CT読影に関しての遠隔画像教育を行った.専用のVPN装置を導入し、従来利用していた大学ののシステムと同じように、高速インターネット回線を利用してアクセスできるようなシステムを開始したが、設定に時間がかかっており、今の段階では限定的な利用にとどまっている。 ホームページによる情報発信を継続的に行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
従来は、大学のシステムを利用する形で遠隔画像教育を行ってきたが、利用する上でいくつかの制限があり、限られたメンバーしか利用できない欠点があった.独自にVPN装置を購入し、ネットワークの設定をすすめているところであるが、コンピュータのバージョンアップにより、新しいコンピュータに対応させるべく修正が必要で、対応に時間を要している. 利用者の負担を少しでも減らすためのログインのプロセスを自動化するアプリを作成した。新規メンバーにも参加してもらい遠隔教育に対する評価を行っている.
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今後の研究の推進方策 |
若手医師、医学部学生への遠隔教育として、上級医のチューターを採用し、遠隔教育の回数を増やすようにする。研究成果の発表の場として、英語による学会発表、論文発表を追加して行う。 遠隔医療画像教育用のシステム、遠隔画像カンファレンスとしてのシステムとして、広く公開していきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
論文発表に対する英語校正、ホームページの英語化について未達である事 最終年度の研究成果の論文発表と、英語のホームページ作成を行う。
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