研究課題/領域番号 |
24590637
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
田中 越郎 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80211366)
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研究分担者 |
本間 和宏 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (00190273)
若菜 宣明 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (30508221)
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キーワード | 母乳 / 栄養学 / 蛋白質量 / 乳糖量 |
研究概要 |
本年度の研究実績としては、ドライケム法で測定した母乳中の乳糖量5.44±0.63g/dL(n=30)は、酵素法により測定した乳糖量4.96±0.57g/dL(n=30)に比較して有意に高値を示した(p<0.05)。ドライケム法で測定した乳糖量と酵素法により測定した乳糖量は強い相関関係が認められた(y=0.7694x+0.776、r=0.84、p<0.05)。 乳児の健やかな成長を担う母乳中の成分の微量測定法の検討により、母乳中の成分地の基礎的なデータを得たことに意義がある。これは測定機器としてドライケムがあれば、母乳哺育の推進につながるなど、授乳婦を対象とした栄養指導において、母乳成分の変動などの科学的根拠につながるため重要であると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究実績としては、ドライケム法で測定した母乳中の乳糖量5.44±0.63g/dL(n=30)は、酵素法により測定した乳糖量4.96±0.57g/dL(n=30)に比較して有意に高値を示した(p<0.05)。ドライケム法で測定した乳糖量と酵素法により測定した乳糖量は強い相関関係が認められた(y=0.7694x+0.776、r=0.84、p<0.05)。このようにデータが蓄積されつつある。
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今後の研究の推進方策 |
母乳成分には季節感変動があることなどを考慮し、昨年度と同様にデータの蓄積を行う。また、過去2年間に蓄積された母乳中の各項目の測定値および日本人を対象とした文献等のデータと照合基準値を確定する。また、母乳の測定値のデータを要求する授乳婦にデータを提供し、乳児の母乳による栄養摂取状況等の説明を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
当該年度において、予定していた研究データの蓄積に必要なスライドや試薬の購入代金は支出額累計相当額で充足したため。 次年度の研究費の使用計画としては、季節感変動の観察などデータを蓄積するため、富士ドライケムの測定用スライドを購入するほか、実際に使用する試薬、ガラス器具、プラスチック器具などを購入する。
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