本年度の研究実績としては、母乳中の脂質の測定法としてドライケム法を検討したところ、母乳中のT-cho濃度は17.6±6.6mg/dL、TG濃度は11.1±14.4g/dLと、母乳中のT-choおよびTg濃度はドライケム法により測定が可能であった。 乳児の健やかな成長を担う母乳中の成分の微量測定法を検討することは、母子ともに負担をかけることなく、貴重な母乳の基礎データを得ることができる。これにより、母乳中の成分の測定機器としてドライケムがあれば、迅速かつ簡便に母乳中の成分を測定することができる。これにより授乳婦を対象とした栄養食事指導では、より現実的な栄養指導が可能となる。
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