研究課題/領域番号 |
24590643
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研究機関 | 大阪薬科大学 |
研究代表者 |
恩田 光子 大阪薬科大学, 薬学部, 准教授 (60301842)
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研究分担者 |
岡田 浩 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (10533838)
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), その他部局等, 室長 (40335443)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 地域医療学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、薬局の薬剤師による生活習慣改善への支援が、高血圧患者の血圧へ与える効果、経済的効果について、薬局をクラスターとするランダム化比較試験により検証することである。全国15の都府県(東京、神奈川、茨城、埼玉、石川、滋賀、大阪、兵庫、奈良、三重、山口、長崎、福岡、熊本、鹿児島)、73の登録薬局で1薬局あたり3名、3か月以上降圧薬による治療を受けている高血圧患者を対象とし、生活習慣の改善により血圧を下げたいという被験者を、薬局内に掲示したポスターにより募集した。プライマリエンドポイントはベースラインを開始時2週間の平均血圧とし、終了3カ月後の2週間の平均血圧との変化とした。被験者には全員、歩数計、家庭血圧計を貸与し、血圧値を3か月間記録することと、4週間ごとの来局を依頼した。対照群では、歩数と血圧測定のデータ回収のみ、支援群では、それらに加え薬剤師による血圧を下げる生活習慣に関する短時間の指導を実施した。具体的には、減塩、野菜食、運動、節酒、減量について、あらかじめ用意された配布資料を渡し、3分以内で簡単な説明を行った。研究に参加する薬剤師に対しては、予め2時間程度の研修を実施し、配布資料を使った情報提供の方法について説明した。被験者のリクルートは、一次募集を2014年10月1日から、2次募集を2015年4月15日から実施した。4週間ごとに回収される歩数・1日2回の血圧データは、6か月(研究期間3か月、観察期間3か月)終了後に郵送で薬局から回収される。 一次募集において参加患者123名が登録された(二次募集で参加した薬局については、現在患者登録が継続している)。患者を登録できた73薬局を支援群37薬局、対照群36薬局にランダムに割り付けた。一次募集における参加薬局のデータは5月末日を目途に回収を開始しており、6月に中間評価を実施する予定である。
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