研究課題/領域番号 |
24590680
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
曽川 一幸 麻布大学, その他部局等, 講師 (50436440)
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研究分担者 |
野村 文夫 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80164739)
佐藤 守 千葉大学, 医学部附属病院, その他 (20401002)
佐藤 謙一 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (90505687)
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キーワード | プロテオミクス / 病原微生物同定 |
研究概要 |
細菌感染症の原因菌を確実かつ迅速に同定することは早期に有効な治療を開始するために必須である。従来、コロニーからの細菌同定には形態学的・生化学的手法が用いられてきたが、長時間を要し(平均24時間)、操作が煩雑で熟練を要するなどの難点があった。近年、プロテオーム解析技術の進歩が目覚ましい。最近、質量分析法による細菌のプロテオーム解析が細菌の種レベルの同定に有用であることを確認した。本法は1菌種約6分ときわめて短時間に正確な同定結果が得られる。本法により同定検査だけでなく、薬剤感受性試験、血液培養陽性ボトルの迅速同定検査、尿路感染症では培養なしに直接尿検体からの同定検査への応用を目的としている。 25年度はS. aureusのメチシリン感受性株(MSSA)とメチシリン耐性株(MRSA)を同定するデータベースはMALDI Biotyper databaseに登録されていないため、独自のデータベースを構築する必要がある。当院検査部細菌検査室に保存してあるMSSA及びMRSAを各50株使用してデータベースを構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
細菌感染症の原因菌を確実かつ迅速に同定することは早期に有効な治療を開始するために必須である。従来、コロニーからの細菌同定には形態学的・生化学的手法が用いられてきたが、長時間を要し(平均24時間)、操作が煩雑で熟練を要するなどの難点があった。近年、プロテオーム解析技術の進歩が目覚ましい。最近、質量分析法による細菌のプロテオーム解析が細菌の種レベルの同定に有用であることを確認した。本法は1菌種約6分ときわめて短時間に正確な同定結果が得られる。本法により同定検査だけでなく、薬剤感受性試験、血液培養陽性ボトルの迅速同定検査、尿路感染症では培養なしに直接尿検体からの同定検査への応用を目的としている。 25年度はS. aureusのメチシリン感受性株(MSSA)とメチシリン耐性株(MRSA)を同定するデータベースはMALDI Biotyper databaseに登録されていないため、独自のデータベースを構築する必要がある。当院検査部細菌検査室に保存してあるMSSA及びMRSAを各50株使用してデータベースを構築し、計画が順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の達成度はおおむね順調であった。25年度にS. aureusのメチシリン感受性株(MSSA)とメチシリン耐性株(MRSA)を同定するデータベースを構築した。26年度は臨床分離株100株使用して検証する。また特徴的なタンパク質・ペプチドを同定する。 最終的には、薬剤感受性試験、血液培養陽性ボトルの迅速同定検査、尿路感染症では培養なしに直接尿検体からの同定検査を当院細菌検査室においてルーチン検査として取り入れるように目指している。
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次年度の研究費の使用計画 |
MRSA及びMSSAの特異的抗体が海外手配になり、購入に時間がかかり、次年度の購入になったため、747,106円を繰り越した。 MRSA及びMSSAの特異的抗体の購入。
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