研究成果の概要 |
コレステリルエステル転送蛋白 (CETP) 欠損症は,常染色体劣性(一部, 共優性)遺伝で,HDLの中に含まれる脂質 をVLDLやLDLなどに転送するCETPが欠損する. 本研究では,スフィンゴミエリン(SM),ApoE,そして脂質転送活性の内因性インヒビターであるApoC-Ⅰを測定し, コントロールと比較した. リポ蛋白の分離には超遠心分離法とポリエチレングリコール (PEG) 沈殿法で検討した. 結果, CETP欠損で見られるHDL2(比重1.063-1.125) はSMが多く, CEが蓄積することにより, 比重が小さくなり, LDL分画に一部混入して測られている可能性が示唆された.
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