研究課題
細胞種類によるprobeの導入効率、viabilityの変化をみた。単球、マクロファージなどCD11b陽性の接着性を保有する細胞、リンパ球や増殖が顕著な培養細胞(K562等)ではprobeの導入効率が悪くリンパ球では36-52%の導入でviabilityは80%であった。neuramidaseやlow Ph法を用いて技術的な向上をはかった。導入率は、前者で43-58%、後者で41-67%であった。しかし、viabilityは それぞれ、71%、76%に低下した。ヒト末梢に特異的核酸発現を保有する白血病培養細胞を混合させ検討した。健常人または非造血器疾患を材料とし、本研究目的の使用を承諾された検体を使用した。赤血球の溶血操作が必要とされるが、SLOに加えて補体やNaNH3などの溶血作業の必要性も検討した。溶血作業にてviabilihtyは94%と低下した。CMLの原因融合遺伝子であるbcr-ablに対するprobeにbiotinizationとFluor488とFluor647のラベル化を行い、上記の最適基準にて、導入、incubationを行い、蛍光顕微鏡にて観察した。対象として、bcr-abl陰性細胞を使用した。対象に比較して蛍光強度はわずかに増強していたが、flow cytometry上でgating可能なレベルまで蛍光強度が上がらなかった。また、陽性細胞の一部に核内にも蛍光色素の取り込みがあり、probeの設計を工夫する必要があると思われた。
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